背中で感じる一流の男を探して

  • 背中で感じる一流の男を探して

    榎本由美

    背中をなぞる熱い指先は、感じたことのない至福を導いてくれる――
    カラダの芯から甘く震える刺激は、カレ以外とじゃ得られない!?

    出会いは大手企業のクルーズ船でのパーティー。
    私はコンパニオンとして、彼は若手のエリートサラリーマンとして。

    私が求める「仕事も趣味もセックスも一流な男」に、まさしく彼はぴったりだった。
    もっとも、セックスについては一夜を共にした結果論だったけれど…。

    彼は生活臭のしない不思議な男性で、でも、
    私の積極的なアプローチに押される人間味もあって、
    彼となら結婚だってしたいと思わされるほどに惹かれていたのに…。

    「僕には行かなければならない所がある。君のことは生涯わすれない」
    ある日突然、彼は私の前から姿を消して、どこかへと溶けてしまい――

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