• 相続の行方

    めろん

    夫は半年前、上司と喧嘩をしてクビになり現在は失業中。
    失業保険も切れているのにダラダラと働かない夫にうんざりしていた。
    そんな中、舅との同居話が持ち上がる。
    離婚を考えていた妻は、舅が不動産を持っていると知り夫の実家へ引っ越すことを決める。

    同居を始めてから、舅には女がいることに気づく。
    しかも相手は潰れる寸前のスナックのママだった。
    金銭目的なのは明白で、このままでは遺産がその女に流れてしまう。
    そこで人為的に別れさせるため、工作員を仕込みママに近づかせた。

  • 迷走家族

    めろん

    長男が鬱病になったのは大学受験に失敗した頃からだった。
    二浪して何とか入学は果たしたが、今度は就職が決まらず、
    やっと見つけた就職先も一年足らずでリストラされた。
    そして長男は引きこもりになった――。

    どうすれば息子を救えるのか、
    どうすれば昔の優しい息子に戻るのか、
    癇癪と暴力を繰り返す息子に両親は苦悩する。

  • 浪速借金一家 北国迷走之巻

    めろん

    ラーメン屋夫婦の陽介と博子は、双子にも恵まれ順風満帆な生活を送っていたが、
    陽介の無謀な投資により一文無しになる。
    さらに闇金から借りた2千万円の借金を抱え、家族は北海道へ夜逃げを決行する。

    地道に働いて生活を立て直すつもりが、
    陽介の過失で負債がさらに膨れ上がってしまう。
    不義理を重ねてきた親戚にも見放され、家族は崩壊への一途をたどる。

  • Donor

    めろん

    小学二年生の一人娘、優子は明るく友達も多い。
    夫は子煩悩で、姑も優しく温厚。
    私にとって理想であり自慢の家族が、
    一瞬の出来事で、砕けたガラスのように崩れ落ちた――。

    友達を庇って事故に遭った優子は、脳死状態に陥った。
    ただちに脳死判定が行われ、脳死と診断された後、
    医師から臓器移植についての意思を問われる。
    やり場のない怒りと悲しみの中、家族が出した決断とは――!?

  • 終の棲家

    めろん

    死を覚悟したとき、人は終の棲家としてどこを選ぶのだろうか。
    血の繋がりはないが、今まで育ててくれた母のために、
    弓子は自宅療養を選択した。

    母は6年前、乳がんを患った。術後5年間再発しなければほぼ安心と言われていたが、
    その5年目に新たな腫瘍が発見された。
    今後は、痛みや不快な症状を和らげる緩和ケアに移行する。
    つまり、それはもう為す術がないということ――。
    自宅療養に切り替えてからは、小康状態を保っていたが、
    ここからの回復は見込めない。
    やがて訪れるであろう別れを思うと、頬に涙が伝った。

  • 緋色の悪夢

    めろん

    火災報知器のけたたましい音で目を覚ました家族4人。
    寝室のドアを開けると、そこは真っ赤な炎に包まれていた。
    ベランダに避難した私たちの方へ、容赦なく炎が迫り、
    死の恐怖が全身を包んだ瞬間――――

    あれは私が7歳の冬、家族と6階建てのマンションに暮らしていた頃のこと。
    私と兄がいる子供部屋には、電気ストーブが置いてあった。
    ある夜、こげ臭い匂いで目を覚ました私は、布団が燃えているのを目にし、
    すぐに両親の寝室に駆け込んだ。
    幸い、布団と絨毯が焼けただけで大事には至らず、
    私と兄はこっぴどく叱られた後、両親の寝室で眠りについた。
    だが…それで終わりではなかった。