七百三十夜 新装版

  • 七百三十夜 新装版 7

    柳沢きみお

    アンティーク店を営む吉永明男は、すべてを捧げた美女、行美美美子との蜜月に酔いしれていた。しかしある日、画家の沢渡と美美子が抱き合っている姿を目撃し、明男は激しい嫉妬と動揺に襲われる。

    沢渡に一方的に抱きつかれただけだと美美子から聞かされるも、明男の心には疑念の種がまかれた。さらに美美子の勤める画廊のオーナーが倒れたことで彼女は仕事に追われ、二人が会う時間は激減してしまう。

    たまに会えたかと思えば、美美子はひたすら沢渡の才能を絶賛するばかり。明男の心は疑心暗鬼にかられ、美美子と沢渡の関係を妄想する日々が続く。

    果たして明男は、この苦しみから逃れられるのか。彼の歪んだ愛は、ついに破滅へと向かい始める。

  • 七百三十夜 新装版 8

    柳沢きみお

    画廊の切り盛りで多忙な行美美美子とすれ違い、さらに家庭にも居場所をなくした吉永明男は、孤独と絶望の中で自暴自棄になっていく。

    そんな明男は、心の隙間を埋めるように、店の従業員である妻のいとこ、日村和子と関係を持ってしまう。しかし、和子との束の間の関係も、悲劇の引き金となる。ホテルから出てきた二人を待ち伏せていたのは、和子の元恋人だった。彼は手に刃物を持ち、明男と和子に襲い掛かる。

    満たされない欲望が招いた、度重なる裏切りと破滅。多くのものを失った明男がたどり着いた答えとは?そして、美美子との関係に課せられた「七百三十日」という期限が終わりを迎えたとき、彼が下す最終的な決断とは――。

    ついに最終巻。明男の歪んだ愛の物語が、衝撃の結末を迎える。

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