愛河加奈子 短編シリーズ2 黒い千羽鶴
愛河加奈子
「高橋さんが早く元気になれるように心を込めて作りましょう!」
入院中のクラスメイトに●●の願いを込めて千羽鶴を丁寧に折っていく――
私、3年2組・綾瀬詩織はいじめられっ子。
毎日のように物を隠される壊されるは当り前。
いじめの中心はクラスのリーダー格の高橋さん。
彼女さえいなければ…学校生活はずっとマシになるのに…。
そんなある日、『幸運』なことに、彼女は車にはねられて入院しました。
意識不明の重体だそうで、正直なところ因果応報、いい気味だとすら思いました。
クラスでは彼女の回復を願って千羽鶴を制作することになったのですが、
私の心の中には、ほんの小さなイタズラ心が芽生えてしまいー…
「高橋さんが早く元気になれるように心を込めて作りましょう!」
入院中のクラスメイトに●●の願いを込めて千羽鶴を丁寧に折っていく――
私、3年2組・綾瀬詩織はいじめられっ子。
毎日のように物を隠される壊されるは当り前。
いじめの中心はクラスのリーダー格の高橋さん。
彼女さえいなければ…学校生活はずっとマシになるのに…。
そんなある日、『幸運』なことに、彼女は車にはねられて入院しました。
意識不明の重体だそうで、正直なところ因果応報、いい気味だとすら思いました。
クラスでは彼女の回復を願って千羽鶴を制作することになったのですが、
私の心の中には、ほんの小さなイタズラ心が芽生えてしまいー…